明治大学リバティアカデミーの「金融リテラシーの基礎」を受講してきました(※2015年6月受講)。全4回講座の感想まとめ。

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かめごん
どもです。明治大学リバティアカデミー講座「金融リテラシーの基礎」を受講してきました。

明治大学リバティアカデミーは生涯学習の拠点として「教養、ビジネス、資格、語学」と多岐にわたる講座を開講しています。そんな明治大学リバティアカデミーの講座の中に、社会人として身に付けるべき金融知識を学ぶための「金融リテラシーの基礎」という講座があります。

2015年6月に全4回講座を受講した体験記です。※本記事は2015年の過去記事をまとめて再編集しています。

金融リテラシーの基礎について

金融リテラシーの基礎は全4回の講座で、受講料は3000円。
毎週金曜日の19:30~21:00開講と毎週土曜日の午前10:30~12:00開講のコースがあります(内容は同じ)。私は平日は予定がどうなるかわからないので土曜日開講コースにしました。

会場は明治大学の駿河台キャンパス。土曜日の午前中に都心のキャンパスに通うのはとても気持ちがいいです。

金融リテラシーの基礎は日常生活で必要となる金融リテラシーの基礎を身に着けることを目的とした講座です。

社会に出て自らの収入で生活して行く事になった時、いかにお金を増やすか、もしくは減らさないかのリスクマネジメントが重要になっていきます。しかし実際にどの様にお金をマネジメントしていけば良いのかわからない人が多いのではないでしょうか。この講義では現在存在する様々な金融機関について、どの様な商品・サービスを提供しているか学びながら、日常生活する上で必要となる金融リテラシーの基礎を身に付けます。(適宜ゲストスピーカーをお呼びする場合があります。)本講座は金融に関する入門講座です。社会人として金融についての知識をこれから深めたい方、これから金融業界に対して就職活動を目指す学生の方が安心して受講できる様にゼミナール方式で講義を進めていきます。

引用元:明治大学リバティアカデミー:金融リテラシーの基礎

第1回講座の感想:総論

第1回目は、総論的な内容でした。貨幣の時間価値という概念が紹介されており、投資というものを考えたときに貨幣の時間価値というのはとても大事になってくる考え方だと思います。

全般的には金融の時事ネタを盛り込まれた講座という感じですね。実体経済と金融経済の違いがあり、実体経済以上の金融経済が膨らみ、2006年時点では3.6倍にもなっているという話が印象的でした。

なぜ実体経済と金融経済はかけ離れていくのかの話はとてもおもしろかったです。

第2回講座の感想:「身近な金融」

第2回講座のテーマは「身近な金融」。生命保険と投資信託についての内容でした。
まずは生命保険から。生命保険の仕組みを学び、保険商品でリスクに備えるということについて考えていきました。

生命保険の基本的な仕組み

「保険とは相互扶助」。皆が少額を出し合い万が一に備える仕組みです。

実は保険料は「純保険料+付加保険料(手数料)」に分けることができます。純保険料は厚生労働省が算出しているため、保険会社各社の純保険料は(保証額、条件等が同じであれば)全て同じです。

契約金額に差が出るのは付加保険料が異なるからです。この付加保険料は人件費や広告費等が含まれています。
一概に付加保険料が高いから悪いというわけではありません。

例えば保険特約など各社独自のサービスを提供している場合があります。付加保険料の違いで細かいサービス内容が変わってきます。そのため保険料が高い=悪いというわけではありません。

リスクをきちんと調べる

保険の話を聞いていて、いつも疑問に思うのはそのリスクはどのくらいの確率で起こるのものなの?という点です。
私が契約している保険会社の担当営業は、いつも教えてくれません。

講座では生命保険文化センターに各種統計データがあることを教えてもらいました。自分で統計データを調べてみて、リスクを考えるてみるのは良さそうです。起こるべきリスクと備え(保険、貯蓄)は常に対にして検討していく必要があります。

お金は銀行に預けていると安全はウソ

お金の価値は常に一定ではありません。たとえば缶ジュース。私が小さい時、自動販売機のジュースは110円でした。
その後青春時代に120円になり、現在では130円です。

これは言い換えれば、昔の110円は缶ジュース1本分の価値があったが、現在では価値が下がり130円必要になったといえます。

アベノミクスでは物価上昇率2%を目指している

今回の講義ではっとしたのは、アベノミクスでは物価上昇率2%を目指しているということです。
先ほどの缶ジュースの話の肝は、物価が上昇したことです。

物価、例えば缶ジュースの価値が上がったから、お金(円)の価値が下がっています。つまり物価が上昇するということはお金の価値が下がることを意味します。

100万円銀行の預金しているとすると毎年2%物価が上昇していった場合、毎年2%ずつ銀行預金が減っていくことを意味します。

この物価上昇リスクを回避するために、資産は現預金で持つだけではなく、リスクをとって物価上昇率2%と同じかそれ以上で資産運用をしていく必要があることが分かります。 減らさないための投資 というのがあると思いました。

第3回講座の感想:「金融業界と商品」

第3回講座は金融業界と商品がテーマでした。クレジットカードのメリット・デメリット、企業年金の確定給付型年金と確定拠出型年金(401K)の違い、公的年金の運用しくみ(公的年金は破たんするのか?)についてでした。

特に公的年金は一時期破たんするというのがニュースになっていましたね。

公的年金の運用方法はとても参考になる

公的年金はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が資産を管理・運用しています。
運用額は約137兆円、世界最大規模のファンドです。2014年時点ではリスクをとらないポートフォリオを組んでおり、年10%で運用をしています。GPIFのポートフォリオを参考にする投資家は多いです。

金融機関の利用方法のあれこれ

各金融機関がどういうビジネスをしているのか、それぞれの強み・弱みにポイントが当てられた解説がとても参考になりました。私が実生活に活かそうと思ったポイントだけを紹介します。

学費ローンや住宅ローンを考える際には、信用金庫に相談しに行く

信用金庫は「限定された地域の中で会員になった個人及び中小企業に対してのみ融資を行う非営利組織」です。同じく地域の根差した金融機関としては地方銀行がありますが、こちらは営利企業。一方で信用金庫は非営利組織なのです。

個人に対しては学費ローンの金利などに対して、手厚い対応をしてくれる可能性が高い。個人に対して支援をしてくれる可能性があるのは信用金庫です。

インターネット専業銀行は金利が良い

銀行は個人からお金を集めて、企業にお金を貸すのが基本的なビジネスモデルです。
収入は企業への貸付の利率、支出は個人からの預金に対しての利率。この二つの差額が銀行の利益です(利ザヤ)。

利ザヤは%の差なので数字としては小さく見えますが、動かしている資金が巨額なので稼ぎ出す利益も莫大なものになります。

個人にとって預金の金利は高ければ高いほどいいですよね。一方で銀行としては安ければ安いほどいいという関係にあります。

インターネット専業銀行の預金金利は一般の銀行よりも高い場合が多いです。それは店舗を持たないため、その分人件費や店舗費がかからないため、銀行にとっては支出の部分である預金の金利を高く出来るというメリットがあります。

証券会社の口座は銀行の普通預金よりも金利が高い

証券口座は預金機能も持っています。証券口座に入金することは、厳密にいうと1円単位の投資信託を購入することになります。そのため銀行の普通預金よりも金利が高いです(もちろん減ることはありません)。

証券口座への入金したお金はいつでも引き出せます。それでいて銀行預金よりもお金が増えるのはいいですね。

第4回講座の感想:「金融の過去と未来」

最終回の第4回目は金融の過去と未来というテーマでした。近年の金融危機にはどういうものがあり、どのような規制が整えられてきたのかについて、順を追って説明がありました。

直近の金融危機である2007年サブプライムローン問題、2008年リーマンショック(世界的にはAIGショックと呼ばれています)、2010年欧州リブゾン危機を振り返っていきました。特にサブプライムローン問題、リーマンショックがなぜ起こったのか、それを理解するための金融商品の仕組みとシステム・リスクについて解説がありました。

そしてこれからどのような規制が強化されていくのかについて、マーゼルⅢという金融規制の簡単な解説がありました。
マーゼルⅢは2019年に整備される予定で、その頃になるまでは今後の金融規制の方向性は不透明。

前回講座で説明しきれなかった話としてREIT(不動産投資信託)の解説がありました。講座でも紹介されたイオンリート(イオン各店舗の不動産等信託商品)に投資をするとイオンの店舗に投資することになるので、身近でイメージしやすい金融商品だと思いました。世の中にはこんな金融商品もあるのかと分かって、おもしろかったです。

講義全体での伝えたかったこと

全4回の金融リテラシーの基礎講座では、金融リテラシーの向上を図るために必要な基礎知識を得ることが目的でした。
講義全体で伝えたかったことについての話がありました。

・金融は一見難解にみえるが、実際には単純。
・勉強することが日々の生活向上のつながり、「得する」事が出来る。
・金融を小難しく考えるのではなく、身近な物として接してほしい。
・今後、金融についてより詳しく勉強されたい方は、リバティーアカデミー等でFPやコーポ―レートファイナンス等を学んで頂きたい。そのきっかけになれば幸い。
講義レジュメより引用

 金融の勉強は、すればするほど実生活に活きてくる内容 だと感じました。金融商品を使いこなせる人(金融リテラシーの高い人)になりたいと思いました。

まとめ

全4回の金融リテラシーの基礎を無事受講終了しました。毎回とてもおもしろい講座内容で、毎週土曜日が楽しみで仕方なかったです。

いざ投資を始めようと考えたときに、個人が利用する金融についての知識が全くないことに気付きました。家族がお金に困らないように、上手に金融商品と付き合っていきたいと考えるようになったということもあり、真剣に話を聞くことができました。

私と同じように個人が利用する金融について広く浅く知識を得たい方にとって、明治大学リバティアカデミーの「金融リテラシーの基礎」はとてもおすすめです。講座の費用も3000円と安いですし、個人的に気になることは先生に質問すれば丁寧に教えてくれます。

それでは。

追記

2017年9月3日時点で確認したところ既に「金融リテラシーの基礎」は開講されていないようです。金融や投資についての講座は開講されています。

参考:明治大学リバティアカデミー

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