2007年ベストセラーになった岡田斗司夫著『いつまでもデブと思うなよ』を読みました。
ダイエット中のモチベーションを高めるのに良いというレビューを読み、Kindle版を購入しました。2007年発売時に新書で読んだ記憶がありますが、手元に本がなかったので再購入です。
著者である岡田さんは117kg⇒67kgと50kgの減量に成功しました。その経験から「レコーディングダイエット」を提唱しています。
レコーディングダイエットに興味がある方は本書を読んでいただくとして、自身のダイエットに参考にしたいと思った部分を紹介したいと思います。
太っている人は太り続けるための行動を繰り返している
太っている人は太る努力をしているという言葉は、考えてみると当たり前なのですが、なかなか気付きにくい点です。
太っているのは、毎日まいにち「太り続けるための行動」を繰り返している成果なのだ。
なかなかの耳の痛い指摘です。
太っている人は、わざわざ、太りそうな店を選ぶ。ファーストフード、焼肉屋、ステーキハウス、トンカツ屋、中華料理屋、フレンチ、イタリアン。かつての私も、週に二度、焼肉屋に通っていた。レストランのメニューでも、とりわけ太りそうなものを選ぶ。寿司屋に入ったらアナゴに大トロ。蕎麦屋に入ったら天麩羅丼。サンドイッチはカツサンド。ステーキハウスならサーロイン。焼肉はまずカルビ。太っている人が好きなメニューは、なぜかよりによって「太りそうなメニューなのだ」
太っている人は「太りそうなメニューが好き」というのは、真実だと思っています。その結果、今の体型になっているのですから、その事実を受け止める必要があります。
私も耳の痛い指摘だと思いつつ、2年前の食生活の記録があったので見返してみました。するとびっくりするような食事内容で、これは太るなと思いました。間食(ジュース含む)だけで800k cal摂取していたり、夜ご飯の後にインスタントラーメンを食べたり。。
その時は週3日でウェイトトレーニング+有酸素運動をしていて、なぜか痩せないと思っていました。今から考えると、太る食生活をしても現状キープだったのは筋トレと有酸素運動のおかげだったことに気付きました。きちんと食生活にしていれば、きっと効果は出ていたはずです。
痩せている人は健康的な食生活をしていて、太っている人は太る食事をしています。
参考:ダイエットは食事が9割。無理なく痩せるために心がけているちょっとした工夫。
デスクワークだから太るは言い訳
これまではデスクワークだから運動量が少なくて太ってきていると考えていました。こちらの指摘も耳が痛い。
「デスクワークですから、どうしても運動不足で」 デスクワークをすると太るわけではない。仕事内容、活動量に応じたカロリーを摂ればよいのだ。
確かにそうだなと思ったので、お弁当箱の大きさを大幅にダウンサイズしました。それでもゆっくりとよく噛んで食べるとお腹が満たされることに気付いたのは発見でした。
よく学生時代に運動部で、社会人になってから太っているタイプ(私)は、運動量は落ちているのに食事量だけは学生時代を引きずっているのです。
活動量に応じた食事量という視点はとても大事だと思います。
栄養バランスをいい食事を心掛ける
食事によるカロリーを適正にすることと同じくらい、栄養バランスのいい食事をとることは大事です。栄養バランスを整えることで、食事制限によるダイエットの成功率を高めます。
できるだけ栄養バランスのいい食事をしたほうが、カロリー制限はやりやすい。実は私たちの体には、「足りない栄養素」があると空腹を強く訴えるという機能があるようだ。
この状態での空腹に打ち勝つのは難しく、日頃の反動によるドカ食いにつながります。そして、リバウンドの原因になってしまいます。また無茶な食事制限も考えものです。
目標カロリーを下回った無茶な食べ方をしないこと。(中略)反動がくる。まず、強烈な食欲がわいてくる。飢餓状態と勘違いした体の要求だ。次に強烈な脱力感やめまい、吐き気もするだろう。それを抜け出したとしても、反動でけっきょく過食に走ることになる。しかも体は、その過食した分を少しでも蓄えようと必死になる。普段より代謝を落とし、体に脂肪を蓄える。これでは、いままでの苦労がすべて裏目にでてしまうだけだ。
『いつまでもデブと思うなよ』はダイエットに重要な言葉(知識)にあふれている
ハイライトした部分だけでもかなり数になりました。すべてを紹介するとかなり長文になってしまうので、今回は前半部分でピックアップした内容のみを紹介しました。
岡田さんは、ダイエットは知的なゲームだと述べています。そのため、本書にはダイエットに必要な知識や言葉があふれています。そう知的なゲームをプレイするためには、正しい知識が必要です。
ダイエット体験記としてもおもしろい内容ですが、その過程で知識も得られる。一粒で二度おいしい本です。そうか、レコーディングダイエットという手法を紹介されているので、三度ですね。
気になる方は一読してみることをおすすめします(Kindle版もあります)。
それでは。