雑誌を読んでいるとスラムダンク奨学金という奨学金があることを知りました。
バスケットボールの本場アメリカで、バスケットボールをプレーしたいという若者を応援する奨学金のようで、とても面白いコンセプトの奨学金だと思ったので調べてみました。
スラムダンク奨学金とは
バスケットボール漫画の名作『スラムダンク』の作者である井上雄彦さんが「この作品をここまで愛してくれた読者とバスケットボールというスポーツに、何かの形で恩返しがしたい 」という志からはじまった奨学金です。
日本の高校を卒業後に、大学あるいはプロを目指してアメリカで競技を続ける意思と能力を持つものの経済的理由でチャレンジできない若者に対して、支援する目的の奨学金です。
アメリカのプレップスクールに派遣し、米大学からの運動部奨学金を獲得するオファーのチャンスを得ることを支援することが狙いです。
2008年に創設されて、なんと10年以上継続されている奨学金プログラムです。
奨学金の原資は?
原資は『SLAM DUNK』の印税の一部と有限会社アイティープランニング、株式会社集英社の拠出金によって成り立っています。
派遣先は?
過去の奨学生の派遣先を見てみると、2008年から2015年まではサウスケントスクール、 2016年以降はセントトーマスモアスクール に派遣されているようです。
奨学生達のその後の進路は?
プレップスクールでプレーし、スカウトの目に留まり、かつ学業成績も一定以上を修めることで、アメリカの2年制及び4年制大学への進学実績も出ているようです。日本のBリーグ選手として活躍されている方も多数。
アメリカへの派遣期間は?
派遣期間は14ヶ月。次回募集プログラムでは2020年4月から2021年5月までの14ヶ月間、アメリカに滞在できる方を募集しています。
奨学金でサポートされる費用は?
奨学金でサポートされる費用は次の費用です(公式HP参照)。
・日本 – アメリカ間の航空運賃
・アメリカ国内の移動に関わる費用
・派遣中の寮費 (食費を含む)
・学費
奨学金でサポートされない費用
・保険代奨学金に含まれないもの個人的な小遣い
・事務局への連絡を除く通信費
・保険がカバーしない医療費
・個人的な衣服費
・個人的な移動交通費
・寮費に含まれない食費
・その他個人使用によるもの
渡航費と派遣先での学費・滞在費はスラムダンク奨学金によって賄うこと出来ます。
第13回スラムダンク奨学金が募集中
そんなスラムダンク奨学金ですが、第13回スラムダンク奨学金プログラムが募集されています。現在、高校2年生の方を対象に募集されているので、高校卒業後にアメリカでチャレンジすることを志す方は応募されるのがいいと思います。
応募期間2018年10月29日(月)~2019年1月31日(木)
募集人数:若干名
応募資格
1. バスケットボールに対する深い愛情と情熱を持ち、アメリカのプレップスクールのレベルでの競技に対応できる能力を有する人。
2. 異文化体験への積極的興味を持ち、派遣先での生活に適応できる資質がある人。
3. 日本の高等学校もしくは専修学校高等課程(いずれも学校教育法の規定によるもの)を2020年3月に卒業見込みの人、または主宰者が同等の課程を修了したとみなすことができる人。
4. 2001年4月2日以降に生まれた人。
5. 保護者の同意、承諾を得ていること。
※国籍は問いません。
応募方法についての詳しくはこちら。
過去の奨学生一覧
第1回奨学生:並里 成(なみざと なりと) 選手
第2回奨学生:谷口 大智(たにぐち だいち)選手、早川 ジミー(はやかわ じみー)選手
第3回奨学生:矢代 雪次郎(やしろ ゆきじろう) 選手
第4回奨学生:山崎 稜(やまざき りょう)選手
第5回奨学生:該当者なし
第6回奨学生:山木 泰斗(やまき ひろと)さん
第7回奨学生:村上 駿斗(むらかみ しゅんと)選手
第8回奨学生:猪狩 渉(いがり わたる)さん
第9回奨学生:酒井 達晶(さかい たつあき)さん
第10回奨学生:鍵冨 太雅(かぎとみ たいが)さん
第11回奨学生:小林 良(こばやし りょう)さん、ホール 百音 アレックス(ほーる もね あれっくす)さん
第12回奨学生:木村 圭吾(きむら けいご)さん
第5回を除いて毎年1名以上の方がスラムダンク奨学金によってアメリカでチャレンジされているようです。
スラムダンク奨学金にチャレンジしよう。
バスケットボールを本気でプレーしたい方で、本場アメリカでのプレーにチャンレジしたい方は、是非活用してほしい奨学金プログラムだと思います。
経済的援助を得ることができるというのは貴重なチャンスです。スラムダンク奨学金は返さなくてもいい給付型の奨学金なので、本当の意味での奨学金ですね。
参考:スラムダンク奨学金HP
それでは。